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意見書・決議の詳細情報

意見書第1号 ブラックバスおよびブルーギルを特定外来生物に指定することを求める意見書

番号
意見書第1号
(平成17年)
議決年月日
平成17年2月22日
結果
可決

本文

意見書第1号

ブラックバスおよびブルーギルを特定外来生物に指定することを求める意見書

 我が国は南北に細長い地形を有し、四季の変化に富んだ湿潤な気候を初め豊かな自然に恵まれ、約300種の淡水魚類が生息するなど独自の生態系が形成されている。中でも日本最大の湖であり、世界有数の古代湖である琵琶湖はホンモロコやニゴロブナなど多くの固有種が存在し、古くから漁業の発展とともに独自の食文化も形成されてきた。
 しかしながら、外来生物であるブラックバスやブルーギルの近年の全国各地の河川や湖沼への拡散と大繁殖は、それぞれの淡水域の生態系に極めて深刻な状況を与え、とりわけ琵琶湖固有種は絶滅の危機に瀕している。また本県および全国の内水面漁業にも甚大な被害を及ぼすまでに至っている。
 このような状況のもと、本県では漁業者の協力を得て有害外来魚の駆除や繁殖抑制の取り組みを進めるとともに、条例を制定し外来魚のリリース禁止にも取り組むなど徹底的な対策を進めてきたところである。一方、他の地方公共団体においてもさまざまな駆除の取り組みが行われているものの、全国の河川や湖沼の生態系の危機的状況、内水面漁業に与える深刻な影響をかんがみれば、国の主導のもと、一日も早い外来魚駆除の取り組みを全国的に推し進めることが不可欠である。
 よって、政府ならびに国会におかれては、我が国の豊かな淡水域の生態系を保全するとともに、水産業への被害を食いとめるため、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律において、ブラックバスおよびブルーギルを特定外来生物として指定した上で、これら外来魚の徹底的な駆除を全国のすべての水域で強力に推進されるよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成17年2月22日
                 滋賀県議会議長  世古  正

(宛先) 衆議院議長 参議院議長 内閣総理大臣 農林水産大臣 環境大臣

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