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意見書・決議の詳細情報

意見書第17号 発電目的を付加した丹生ダムの建設の促進に関する意見書

番号
意見書第17号
(平成24年)
議決年月日
平成24年10月12日
結果
可決

本文

意見書第17号

   発電目的を付加した丹生ダムの建設の促進に関する意見書

 長浜市余呉町に計画されている丹生ダムは、当初は淀川水系の治水事業計画および利水事業計画ならびに琵琶湖総合開発事業に位置付けられたダムで、既に水没予定地の住民の移転や補償も完了し、一刻も早い完成が待ち望まれている。
 当ダムが建設される高時川は天井川となっており、その構造から、河川整備による治水対策は困難であり、過去幾多の洪水に悩まされ、生死に関わる苦難の歴史を持つ川である。昨今の異常気象に伴う集中豪雨等による大洪水が発生すれば未曾有の被害をもたらすものと予想され、流域住民は今なお昼夜不安な生活を余儀なくされている。
 また、高時川は、その構造から年間100日を超すこともある瀬切れが発生しており、伏流水を利用する周辺地域の生活に影響を及ぼすとともに、魚の遡上や産卵を阻害するなど、生態系への影響も懸念されている。しかしながら当初計画の京阪神への水道用水6,100万トンは撤退を余儀なくされ、現在近畿地方整備局及び独立行政法人水資源機構が主体となり検証作業が行われているところである。
 とはいえ、東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故をきっかけに、再生可能エネルギーの導入拡大が強く求められている。環境先進県である本県のダムとして、エネルギーの地産地消の観点から、当初計画のとおり1億5千万トンの総貯水容量を持つダムとし、水力発電の機能を付加することにより、再生可能エネルギー源を含む時代に合った利水目的を持つダムに位置付けられることを強く望むものである。
 よって、国会および政府におかれては、下記の事項について措置を講じられるよう強く求める。

               記

1 高時川流域の安全を確保し、生態系を保全するため、丹生ダムを早期に建設すること。
2 丹生ダムを水力発電としての利水目的を持つダムに位置付けること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成24年10月12日

                    滋賀県議会議長  佐  野  高  典  

(宛先)衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、国土交通大臣

会議録

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