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決議第7号 北陸新幹線の敦賀以西の整備において米原ルートの実現を求める決議

番号
決議第7号
(平成28年)
議決年月日
平成28年10月13日
結果
可決

本文

 北陸新幹線は、東京・大阪間を上信越・北陸地方経由で結ぶ整備新幹線の1つであり、昨年3月に長野・金沢間が開業し、平成34年度の敦賀延伸に向け整備が進められているところである。
 敦賀・大阪間のルートについては、本年4月に、与党の整備新幹線建設推進プロジェクトチームの下に設置された北陸新幹線敦賀・大阪間整備検討委員会において、小浜・舞鶴・京都ルート、小浜・京都ルート、米原ルートの3ルートに絞り込む中間取りまとめが行われ、国による概算事業費や需要見込み等の調査の結果を踏まえて、最終的なルートが決定される予定である。
 米原ルートは、開業までの期間や費用対効果等を総合的に勘案すれば、最も合理的なルートであり、国の厳しい財政状況の中で、国家的見地から国民の効用を最大化できるとともに、平成39年にリニア中央新幹線が品川・名古屋間で開業し、米原経由の東京・北陸間の移動時間が短縮されると、その優位性はさらに高まることとなる。
 また、米原地域は、地理的・歴史的に近畿、東海、北陸を結ぶ交通の要衝であり、現在においても交通の結節点となっており、米原ルートの実現は、近畿、東海、北陸の各経済圏の中心としての本県の地理的優位性を最大限に高め、産業や観光の振興などを通じて多大な経済波及効果が期待できるだけでなく、3つの経済圏の発展と利便性向上に大きく寄与するものである。
 よって、本県議会は、北陸新幹線の敦賀以西の整備において、国家的観点から、利用者便益と経済合理性に優れる米原ルートが実現することを強く求める。
 さらに、本県では、地域間交流の促進と県土の均衡ある発展を図るために、北陸本線と湖西線の交流電化区間を直流化して琵琶湖を取り囲む「琵琶湖環状線」実現に県と関係市町村で約75億円を拠出した経緯があること、これらの路線が地域住民にとってなくてはならない通勤、通学手段であり、観光ルートとしても重要であること等を十分に考慮して、北陸本線および湖西線が西日本旅客鉄道株式会社から経営分離されることは認められない。
 以上、決議する。

  平成28年10月13日

                                 滋 賀 県 議 会

会議録

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