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意見書・決議の詳細情報

意見書第8号 高浜発電所3号機および4号機の稼働停止を求める意見書(案)

番号
意見書第8号
(平成29年)
議決年月日
平成29年7月12日
結果
否決

本文

 関西電力高浜発電所(以下「高浜原発」という。)3号機および4号機は、プルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(以下「MOX燃料」という。)を使用したプルサーマル発電を実施しており、いずれも本年に入り再稼働しているが、MOX燃料そのものの安全性等に加え、使用済みMOX燃料の再処理や廃棄処分などについて、大きな課題があることが明らかとなっている。
 加えて、関西電力は、高浜原発4号機について、昨年2月の再稼働前の検査において1次系冷却水の水漏れを起こすとともに、原子炉起動後にあっては、発電機の自動停止により原子炉を緊急停止させた。また、本年1月には暴風警報発令中に必要な対応を取らなかったため、強風により工事用クレーンのブームが倒れ、高浜原発2号機の燃料取扱建屋等の屋根を一部変形させる事故を起こすなど、施設等の管理体制に懸念がある。
原子力施設から概ね半径30kmの範囲を目安とされる緊急時防護措置を準備する区域内に所在する各地方自治体では、重大事故に備えて避難計画を策定することが必要とされているが、実効性のある計画を策定することは困難となっており、高浜原発での事故時の避難経路の一つとなる国道161号では日常的に渋滞が発生するなど滞りなく避難することが可能となるか疑問であることに加え、仮に重大事故が発生した場合には、住民の命や健康、暮らしに大きな被害が発生するだけでなく、近畿1,450万人の水源となっている琵琶湖への影響が懸念されている。
よって、政府におかれては、高浜原発3号機および4号機の稼働を停止するよう強く求める。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

  平成29年7月12日

                   滋賀県議会議長  奥  村  芳  正  

(宛先)内閣総理大臣、経済産業大臣

会議録

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