意見書第1号
精神薄弱者の旅客運賃等の割引に関する意見書
国際障害者年を契機として、障害者福祉施策は漸次充実拡大されてきたが、障害者の自立の支援や社会参加の促進に欠くことができない旅客運賃等の割引制度は、身体障害者に限って適用されている現状である。
経済的な困難や社会的に不利な点では、身体障害者と同じ状況にある精神薄弱者に対しても同様の援助措置を講じ、すべての障害者の完全参加と平等の早期実現を図る必要がある。
よって政府におかれては、身体障害者に適用されている旅客運賃割引制度、航空旅客運賃割引制度および有料道路通行料金割引制度の精神薄弱者への適用について、関係各社等に対して適切な指導をされるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成2年3月27日
滋賀県議会議長 西 村 政 之
(宛先) 内閣総理大臣 大蔵大臣 厚生大臣 運輸大臣 建設大臣