新型コロナウイルス感染症拡大の影響で外食産業における米の需要が減少したことなどにより、令和2年産米の民間在庫量は増加しており、市場価格が下落している。
主食用米の需要減少に対応するため、主食用米から飼料用米等へ作付転換を行う取組に対する支援などが行われているが、米の民間在庫量はさらに増加している。
そうしたことから、令和3年産米の価格は、さらなる下落が危惧されており、報道によると、全国農業協同組合連合会滋賀県本部が各農業協同組合に示した令和3年産米の概算金の額は、令和2年産米の価格から、1等米のコシヒカリ60kg当たりで2,100円の下落、1等米のみずかがみ60kg当たりで2,300円の下落となったとされている。このままでは多くの米生産者が米作りから撤退することにもつながりかねない。
よって、政府におかれては、米生産者を保護するため、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で米の需要が減少したことにより生じた過剰米の買入をはじめ、米価の下落に対する緊急対策を講じられるよう強く求める。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
令和3年10月8日
滋賀県議会議長 富 田 博 明
(宛先)内閣総理大臣、農林水産大臣