意見書第16号
高等学校の学級編成基準に関する意見書
言うまでもなく、学級定員の改善は教育条件整備の基本であり、教育効果を高める必須条件である。
周知のごとく、先進諸国においては、高等学校の学級定員は30名から35名程度であることからして、またとりわけ近年の高校中退者の増加を初め、多くの諸問題を抱える高校教育の実態からして、学級定員の改善は急務となっている。
第4次高等学校学級編成及び教職員定数改善計画は、平成3年度末で終了するが、中学校卒業生の急減期を迎えた今日は、高等学校の学級定員の改善、40人学級実現の好機であり、何よりもさきの実情からして、計画終了を待たずにその方策が講じられなければならない。
よって政府におかれては、一人一人の能力と個性を伸ばし、真にゆとりのある豊かな高校教育を実現するため、学級編成基準を改善し、40人学級への移行措置を速やかに取られるよう強く要求する。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
1990年7月12日
滋賀県議会議長 岩 永 峯 一
(宛先) 内閣総理大臣 文部大臣