受理番号:請願第4号
再販売価格維持制度の存続を求める意見書の提出を求めることについて
請願要旨
我々全国書店は、公正取引委員会や行政改革推進本部規制改革委員会の動きに対し、下記の理由で出版物再販制度を廃止することに絶対反対するものであり、地方自治法第99条に基づき、関係機関に対し意見書を提出されたい。
記
1.再販制度が廃止されると、諸外国に比べ、出版物の定価が安く決定されている流通体制が崩壊する。
2.再販制度が廃止されると、単に経済効率のみを追求することとなり、国民全体にとって平等に享受されるべき出版文化が享受されなくなる。
3.再販制度が廃止されると、大量生産の出版物が競争上ますます有利となり、少量生産の出版物が市場から疎外され、その結果、読者の知る権利が失われる。
4.再販制度が廃止されると、割引競争が行われ、見せかけの希望小売価格が表示されることにより、結局、読者は高いものを買わされることになる。また、各書店の売価は一定せず、読者の購入心理に不安を与える。
5.再販制度が廃止されると、全国同一価格は崩れ、運賃分が加算された地方定価が生まれ、地方読者は不利益をこうむり、地方文化の衰退を来す結果を生む。
6.再販制度が廃止されると、資本力の競争となり、文化普及を担う全国の中小書店の経営を著しく圧迫して、営業の存続を危うくする。