地域林業の活性化・国有林野事業の再建と林業労働力確保について
請願第7号 地域林業の活性化・国有林野事業の再建と林業労働力確保について
- 受理番号
- 請願第7号
- 受理年月日
- 昭和63年3月11日
- 付託委員会
- 商工労働農林常任委員会
- 継続審査状況
- 議決年月日
- 議決結果
- 不採択
- 紹介議員
- 鹿野昭三
沢野邦三
内容
受理番号：請願第7号
地域林業の活性化・国有林野事業の再建と林業労働力確保について
請願要旨
我が国の森林、林産業は衰退の一途をたどり、山村では過疎化による労働力の流失、高齢化が進む中で森林資源の保全、管理能力が低下し、加えて国有林野事業の経営悪化と事業の縮減は地元雇用を削減し、過疎化を促進するなど、山村地域の社会、経済の危機を助長している。
しかし、森林の持つ公益的機能の維持は国民生活に欠くことのできないものであり、地域林業の活性化と国有林事業の再建による森林充実のため、国の援助が求められている。
よって、地域林業の活性化、国有林野事業の再建と林業労働力確保を図るため、下記事項について政府関係機関に意見書を提出されたい。
記
１、外材主導の木材需給構造を抜本的に改めるとともに、政府間協定による外材の輸入調整と木材備蓄機構の改善を含む木材価格の安定策および木材流通機構の抜本的見直し、間伐材の利用開発、木造住宅の建設促進、公的助成事業における国産材の積極的活用などの国産材の需要拡大施策を推進すること。
２、地域林業振興を総合的に推進するための市町村を単位とする森林、林業協業体制確立と地域振興計画の樹立、林業生産の担い手対策、地域雇用創出など、一元的に山村振興を図るために必要な立法措置を講ずること。
３、林業労働者の雇用安定、雇用条件、労働条件を改め、地元での安定就労と長期かつ計画的に森林資源の維持培養、適正な管理の充実を図るため、林業労働者の保護育成を目的とする立法措置を早急に講ずること。
４、地域林業、経済に深いかかわりを持つ国有林野事業について、その使命を全うさせるために、国による長期借入金の利子補給、公益機能発揮のための事業への一般会計資金の導入などにより早急に財政再建を行うとともに、森林管理と事業の拡充に必要な機構の充実、地元雇用を中心とする要員の確保を行うこと。
