受理番号:請願第10号
牛肉輸入自由化に伴う畜産施策の確立について
請願要旨
日米間において、昭和66年4月1日からの牛肉輸入自由化が合意された。
肉牛の肥育、特に乳用去勢牛の肥育経営規模が大きい本県においては、自由化に伴う影響ははかり知れず大きく、肥育農家にとって極めて厳しい試練を迎えることになる。
よって牛肉の輸入自由化に当たっては、国境措置ならびに国内対策に万全を期することはもちろん、県内畜産農家の経営が存続できるよう県として万全の対策を講じられるとともに、政府、関係行政庁に対し意見書を提出されたい。
記
県に対する事項
1、県肉牛価格安定基金制度の充実強化を図るための財源措置を講じること。
2、素牛の安定確保と本県の和牛生産増強対策を図るため、生産基盤の充実対策を講じること。
3、コスト低減を図るため、自給飼科生産基盤の拡充を図ること。
4、経営技術指導体制の強化に伴う諸対策を早急に図ること。
5、牛肉輸入自由化に対する諸問題を解決するための(仮称)滋賀県畜産問題緊急対策委員会を早急に設置すること。
国に対する事項
1、国境措置、国内対策に万全を期し、国内肉牛経営の存立条件を確立すること。
2、指定食肉安定価格制度を堅持すること。
3、肉用牛生産の合理化、振興を推進するため、肉用子牛価格安定制度の強化を具体化し、肥育経営の安方策を講じること。定
4、租税特別措置法による肉用牛売却所得の特別免税措置の期間延長を図ること。
5、長期低金利資金融資制度の充実と借入条件の簡素化を図ること。
6、輸入飼料価格の安定を図るための諸対策を講じること。
7、低コスト生産技術および新技術開発の促進のための助成強化を図ること。