受理番号:請願第2号
WTO農業交渉に関することについて
請願要旨
WTO農業交渉では、農業の多面的機能を含む貿易以外の関心事項の配慮を強く求める「日本提案」はドーハ閣僚宣言の内容にも盛り込まれた国際的な確認事項である。また、自由貿易協定(FTA)検討についてもWTO農業交渉における「日本提案」の内容を十分に踏まえた対応が必要である。
ついては、これらの状況から下記の事項が実現するよう政府関係機関に対して意見書を提出されたい。
記
1.WTO農業交渉について
(1)「多様な農業の共存」という我が国提案の基本を達成できるよう、農業の多面的機能などの「非貿易的関心事項」が配慮されたモダリティーを確立すること。
(2)アメリカやケアンズ諸国の提案を断固拒否し、MA制度の是正を含む見直しを実現し、米の総合的な国境調整措置を堅持すること。また、関税については品目ごとに柔軟性を確保できる削減方式とすること。
(3)WTO農業交渉は生産者だけの課題ではなく、国民的な課題であることから、理解促進のための対策を積極的に展開すること
2.自由貿易協定について
(1)農林水産物については品目ごとの事情を十分に検討し、国内関係品目に影響が生じないように対応すること。
(2)食料自給率の極端に低い現状や、将来の食料需要に関する国民の懸念に十分配慮し対応すること。