受理番号:請願第37号
私学助成を大幅に増額し、行き届いた私学教育を進めることについて
請願要旨
滋賀県の高校で6,500人ほどの生徒が私立学校に通っており、本年度、国庫助成額が増額されたにもかかわらず、県下の私立の高校生1人当たりの経常費助成は33万3,000円のままで、私立の高校生の授業料直接助成支給対象者も年々減らされ、現在は県内の私立高校生総数の約5分の1にすぎない。
滋賀県の私立の高校生の2006年度における初年度納付金は平均で65万7,625円(全日制)と県立の高校生の12万850円に比べ、5.44倍となっており、所得格差が拡大する中、年々過重になる教育費負担は、多くの父母にとって深刻な問題である。
私学助成は単なる補助金ではなく、私立学校に通う子供たちの教育費を公費で負担する制度である。「私学教育も公教育。公教育は公費で。」という理念に基づき、下記の事項が速やかに実施されるよう請願する。
記
1.学費の公私格差を減らし、教育の機会均等を図るため、当面、公立学校の子供1人当たりに使われている教育費の半分を、私立学校の子供たちへの教育費として公費で負担すること。
2.父母負担を軽減するため、授業料軽減直接助成を抜本的に拡充して、多くの家庭に授業料軽減直接助成が行き渡るようにすること。
3.私学の教育条件の向上に向け、専任教員の比率向上や学級定員の削減に対応した特別助成を創設すること。また、施設整備助成の凍結を解除して、施設整備助成制度を充実させること。