受理番号:請願第8号
国民の健康保護と食品の安全性を確保するための食品安全行政確立を求めることについて
請願要旨
現在、政府においては、国民の健康保護を最優先にリスク分析手法を導入し、食品安全基本法の制定や食品安全委員会の設置、食品衛生法等関連法の見直しなどの方針のもと、その具体化に向けた検討が進められている。また、食品表示についても、あり方の見直しが進められている。
しかしながら、BSEの発生や各種食品の偽装表示事件、食品添加物・香料や残留農薬等の食品衛生法違反事件の続発により、消費者の食品の安全性や表示に対する不信と不安が高まるとともに、食品の安全確保に対する関心が従来にも増して高まっている。
よって、国民の健康保護を最優先にするため、今後の食品安全行政の推進において、次の事項について特段の配慮をされるよう政府関係機関に対して意見書の提出など必要な措置を講じられたい。
記
1.食品安全委員会の設置・運営については、生産者と消費者の意見が反映され、情報公開やリスクコミュニケーションの仕組みが確立されること。
2.食品衛生法の改正にあたっては、行政の責務を明らかにしたうえで、法律の目的に国民の健康保護や食品の安全性確保を明確に位置づけ、具体的な施策を充実すること。
3.食品の表示制度については、すべての人々が理解しやすいように、一元化を含めて抜本的に見直しを行うこと。