受理番号:請願第12号
国に教育基本法の見直しではなく、その理念の実現を求めることについて
請願要旨
今日の教育をめぐる問題は、簡単に原因を特定できるものではなく、また原因探しをすれば解決するというものではありません。それぞれの地域で、子どもたちの抱える問題がどこにあるのか、それをどのように解決していくのかを明らかにし、解決のために創意工夫して教育に関わる制度や条件を整えていくことが重要です。そうした地方からの積み重ねが、これからのわが国の教育を大きく改善・発展させていくことにつながるはずです。
教育や子どもをめぐる複雑かつ深刻な問題が現実に存在する今日において、上から全国一律に同じ制度や施策を講じたとしても、一斉にこれら問題が解決していくとは考えられません。政府においては、地方で始まった創意ある試みを積極的に支援し、これを全国に発信・交流して、よりよいものを広げていくことにこそ尽力すべきです。その意味からも義務教育費国庫負担の削減はしてはならないものであり、むしろ拡充させていくべきものです。
今、大切なのは、政府が教育基本法を見直したり、改正したりすることではなく、その理念の実現に向けて最大限の努力をしていくことです。
以上を踏まえて、下記の事項を実行していただきますよう請願する。
記
1.教育基本法の見直しではなく、その理念の実現を求める意見書を、国に提出すること。