受理番号:請願第17号
県立高等学校の統合・再編計画を一たん中止し、県民合意を踏まえることを求めることについて
請願要旨
今、滋賀県教育委員会が進めている県立高等学校の統合・再編計画には大きな問題がある。高等学校の適正規模を、1学年4〜8学級から6〜8学級に変えたことで、5学級以下の25校が対象校になり、計算上7校が減らされることになる。同時に、私立高等学校の割合を3割にふやすと、さらに5校が減らされることになる。高等学校が減らされ、大規模校がふえると以下の問題が生まれる。
第1に、高等学校へ入学できない子供がふえる。
公立高等学校の募集枠が狭くなると、公立高等学校へ行けない子供がふえる。また、貧困が広がる中で、経済的に苦しい家庭の子供は私立高等学校にも行けない。
第2に、高等学校が大規模化され学校の教育力が下がる。
統廃合で、マンモス校がふえる可能性があり、生徒同士のつながりが薄れてしまう。
第3に、地域の高等学校がなくなると、通学の時間や費用がふえたり、地域と高等学校とのつながりが薄れ、全県一区で激しくなった入試競争と高等学校の序列化が進む。
県教育委員会は子供の減少を統廃合の理由にするが、今後子供の数はふえる可能性があり、慌てて統廃合を進める必然性は全くない。
また、県教育委員会は財政難を理由にするが、県立の全日制高校生一人当たりに使うお金は、毎年、全国で44〜47位で最下位レベルである。
県の動きを知った人たちから反対や疑問の声が上がっているが、父母や県民の多くは、今回の統廃合の動きをまだまだ知っていない。子供たちの未来に禍根を残さないよう、滋賀の公教育と子供の未来を守るために、下記のことを請願する。
記
1 県立高等学校の統合・再編計画を一たん中止すること。
2 県民合意を踏まえて今後の方向を決めること。