受理番号:請願第10号
子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成を求めることについて
請願要旨
子宮頸がんを予防するワクチンが日本でも認可され、接種が始まった。
子宮頸がんは、日本の20代の女性では乳がんを抜いて発症率が一番高いがんで、年間15,000人以上が発症し、約3,500人が命を落としている。子宮頸がんは性交渉時のヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因の一つであり、予防HPVワクチンが開発され、ワクチンで予防できる唯一のがんとして、性行動を始める前の10歳代の女性を対象としたワクチン接種により、将来的な子宮頸がんの発症数を減らすことが期待されるようになった。
しかしながら現時点では、3回の接種に合計で約5万円前後の費用が必要となるため、対象とするすべての女性の接種が可能となるためには公的援助が不可欠である。
すでに世界では100カ国以上でこのワクチンが使われ、先進国30カ国で公費助成が行われている。日本産婦人科学会や日本小児科学会も11〜14歳の女子に公費負担で接種するよう求めている。日本でも栃木県大田原市が学校で集団接種するなど、多くの自治体が独自の助成を開始している。
本県においても、女性のいのちと健康を守るため、一日も早く公費助成をお願いしたく下記のことを請願する。
記
1.各市町が行う子宮頸がん予防ワクチン接種事業について、公費助成等の支援を行うこと。
2.子宮頸がんについて、定期接種対象疾患に位置づけるよう、国へ積極的に働きかけること。