受理番号:請願第9号
肥料、飼料等の価格高騰について
請願要旨
肥料、飼料等の生産資材価格が高騰する中、農家経営は危機的な状況に直面しており、急激な生産コストの上昇に対し、みずからの努力だけでは到底解決できない。
また、国は、国産農畜産物の増産と食料自給率の向上に向けた取り組みを国家戦略として位置づけ、総合的な政策と十分な予算を確保する必要がある。
ついては、下記事項が実現するよう、国会や関係行政庁に対し、意見書の提出など必要な措置を講じられたい。
記
1.生産コストに着目した経営安定対策の確立
(1)急激な生産コストの上昇に直接対応する新たな収入安定対策、農畜産経営の維持安定に必要な資金対応および生産コスト上昇分を賄える農畜産物の価格形成の仕組みを早急に確立すること。
(2)再生産を確保できる抜本的な経営所得安定対策を早急に確立すること。
(3)野菜の生産コスト上昇を踏まえ、野菜価格安定制度の仕組みを見直し、保証基準額を引き上げること。
2.低コスト生産に向けた支援対策の充実、強化
(1)肥料高騰対策
土壌分析・診断に基づく低成分肥料の活用や施肥効率の向上等の取り組みを支援する対策を充実、強化すること。
(2)飼料高騰対策
経営安定に向けた追加支援対策を講じること。
また、配合飼料価格安定制度の安定的な運用に向け、国による財源の積み増しと生産者の負担軽減策を講じること。
(3)燃油高騰対策
燃油使用量を削減する省エネルギー設備・施設整備対策を充実、強化すること。
3.大幅な補正予算の確保
肥料、飼料等の価格高騰に対し、農家経営と生産現場の実態を踏まえ、大幅な補正予算を早急に確保すること。
また、補正予算に加え、平成21年度以降も中長期的に活用できるよう措置すること。
4.食料増産・自給率向上対策
農業の国内生産を基本とした食料増産・自給率向上に向けた政策を国家政策として早急に具体化すること。