受理番号:請願第6号
高校全県1学区制度の見直しについて
【請願の趣旨および理由】
平成18年に導入された「滋賀県の高校全県1学区制度」は、自由に選択できることを大きな利点として推進されてきたが、実際には塾と一体になった進学実績重視の高校選択で、一部の高校に志願者が殺到するなど、受験競争を激化させ、高校間格差を大きく広げる結果となっている。
同時に、人口減少の湖北・湖西地域では、地域外の進学伝統校に成績上位者が流出し、地元地域の高校教育の活性化とは逆行する定員割れを起こし、学級減も招いている。
県教育委員会では、こうした問題に「特色ある高校づくり」で問題解決を図ろうとされているが、それは、地元と一体になって創りあげてきた歴史や伝統の上に形成されるものではないか。
全県1学区制度導入後の人口減少地域の衰退を考慮し、「地域の主権者、市民を育てる」という高校教育の原点に立ち返り、大多数の子どもたちが、地元の高校で豊かに学び成長でき、地域の活性化にもつながる高校受験制度・環境づくりを整備していただきたく、全県1学区制度の見直しをぜひともお願いする。
【請願項目】
県立高校全県1学区制度を見直すこと